沖縄を歩いていると見かける自動販売機。
一番多く見かけるメーカーはポッカ沖縄のものかと思います。
そこに必ずあるのが「さんぴん茶」。
今回はそんな「さんぴん茶」について調べてみました。
沖縄でメジャーな理由や、わきが体臭に効果があるのか?
カフェイン量とダイエットについてなど、
沖縄の自販機で「さんぴん茶」を飲むときにみんなにお話しできますよ。
沖縄でよく見るさんぴん茶について調べてみた
さんぴん茶とは
中国ではジャスミン茶を「シャンピエン」と呼ばれていて、
この発音がなまって沖縄では「さんぴん茶」になったようです。
また、中国のジャスミン茶が「さんぴん茶」と呼ばれるようになったのは
発音が似ているからという説があります。
因みに「さんぴん茶」は、茶葉をある程度発酵させて加熱する半発酵茶で
「ジャスミン茶」は、発酵させず加熱したもの、
そのため「ジャスミン茶」の方が味や香りが強い傾向があるようです。
なるほど焼酎を「ジャスミン茶」で割って飲むと
最初は匂いに戸惑います。
「さんぴん茶」はそこまで匂いを感じない気がします。
酔ったらわからなくなりますけど。
「さんぴん茶」の材料は、中国ジャスミン茶の「茉莉花(モーリホア)」という種類で、
神からの贈り物という花言葉があります。
沖縄で広がった理由
薩摩藩、現在の鹿児島を治めていた島津氏が1609年に
琉球王国、現在の沖縄に侵略します。
「琉球侵入」です。
その後、薩摩藩の支配下に置かれた琉球王府の使いとして
琉球王族の金武王子朝貞が薩摩に訪れたときに、
「さんぴん茶」の種を持ち帰り栽培したのが起源とされています。
ですが沖縄に「さんぴん茶」が広まり始めたのは、
中国と交流があった琉球王国時代の14~15世紀頃だとも言われています。
当時の琉球王国は進貢使という貢物を中国に送る使者を送っていました。
貢物を持ってくるということは家来であることを意味しています。
当時の中国は家来としか貿易をしなかったので
その貢物と一緒に貿易を行う進貢貿易を当時の沖縄はしていました。
そのため中国からも使節団が沖縄に訪れ交易をし、
また沖縄からも多くの人が中国に渡り交易をしていました。
そこで「さんぴん茶」が伝わったともされています。
民間の人たちが「さんぴん茶」を飲料できるようなったのは
1901年に尚家財閥の貿易商社が福州に製造工場を構え、
県内に普及させた頃からではないかと言われています。
スポンサーリンクわきが・体臭に効果がある?
「さんぴん茶」を含む、ジャスミン茶を飲むと
わきが・体臭が抑えられる?
という話があるようですが、真相はどうなのでしょうか?
結論から言うと科学的なエビデンスはないようです。
ですが、「さんぴん茶」に含まれるビタミンC,Eの
抗酸化作用によって雑菌の繁殖が抑えられて
わきが・体臭が抑えられる事があるようです。
また体の中にジャスミンの香りを取ると
その香りが体から発せられることも可能性があるとのこと。
この香りの成分はベンデルアセテートと言います。
他にはお茶自体の成分であるカテキンの殺菌作用・消臭作用で
効果があるかもしれないとのことです。
ですが「さんぴん茶」は薬ではないので
飲んですぐに効果があるものではなく
さんぴん茶を飲むことを習慣にして初めて効果があるものです。
どうしてもわきが・体臭が気になる方は
専門医療機関に相談しましょう。
さんぴん茶のカフェイン量
いい香りがして飲み口が爽やかな「さんぴん茶」には
カフェインが入っているのでしょうか?
結論としては「さんぴん茶」は、
ノンカフェインではありません。
煎茶やウーロン茶とほぼ同じ位のカフェインが含まれています。
カフェイン量は100ml辺り20㎎ほど入っているとされています。
因みに同量のコーヒーではおおよそ60㎎、
紅茶では30㎎となります
ですのでカフェイン含有量はコーヒーや紅茶よりは少ないです。
とはいえ、カフェインは含まれていますので
妊婦やお子様などカフェインの取りすぎに注意が必要です。
スポンサーリンクさんぴん茶のダイエット効果がある?
「さんぴん茶」を飲むと痩せる、
ダイエット効果があるという話があります。
こちらの真相は?
「さんぴん茶」の成分であるタンニンには、
脂肪の吸収を抑える働きがあり、
食事と一緒に「さんぴん茶」をとると脂肪の取り過ぎが防げます。
ですがタンニンは鉄分の吸収も阻害するので
貧血気味の人は注意が必要です。
先にお伝えしたカフェインにもダイエット効果があります。
カフェインに含まれるリパーゼという酵素が
脂肪燃焼に効果があるようです。
また運動前にカフェインを摂取するのが効果的なので
運動前に「さんぴん茶」を飲むと脂肪燃焼効果が高まります。
ただ、運動前カフェインの効果については
遺伝的体質が影響するようです。
また「さんぴん茶」自体にカロリーがないので
飲んでも太りにくいというところもあります。
あとは先ほどお伝えした香りの成分である
ベンデルアセテートにも脂肪吸収を抑える効果があるので
脂肪取りすぎの方には
「さんぴん茶」はダイエットの一助になるかもしれません。
「さんぴん茶」を効果的に飲むには、
食事中や運動前に摂取する事が大切です。
スポンサーリンクそのほかの効果は?
わきが・体臭、ダイエットに効果があった
さんぴん茶ですが、他にも効果があるのでしょうか?
まだまだ沢山ありました。
リラックス効果・ストレス解消効果
リラックス効果の要因としては「さんぴん茶」に利用される
花の香り成分である「ベンデルアセデート」、「リナロール」によります。
こちらはアロマオイルの主成分でリラックス効果があるとされています。
一方、ジャスミンの花には媚薬効果もあり、
花が高いでお馴染みの女王クレオパトラも利用したとされています。
また、さんぴん茶の香り成分には
脳内麻薬ともいわれる「エンファリン」や、
快感ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」の分泌を促すといわれます。
沈んだ気持ちを上向きにさせ、自信を取り戻したいときにおすすめです。
あとはカフェインの効果で覚醒しすっきりリフレッシュする作用もあります。
美肌効果
「さんぴん茶」には、ビタミンC、ビタミンE、ミネラルが含まれています。
ビタミンC(アスコルビン酸)は皮膚のメラニン生成を抑え、
日焼けを防ぐ作用から、美肌に効果があるとされています。
ビタミンE(トコフェロール)は不足すると抗酸化作用が弱くなり
肌にしみや皺が増えてしまうようです。
そのため美容のためにはビタミンEが必要になります。
美肌効果があるビタミンが飲むだけで取れる
「さんぴん茶」の効果を発揮するには定期的に飲む事が大切です。
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