一人暮らしの食生活。
野菜が重要だと言われてスーパーで買う野菜の
トップを争っていると思われるのはもやしとキノコ類。
量も程よくて値段も安いから私は購入しています。
最近はシイタケやシメジだけでなく、ヒラタケやマイタケ、
桑田佳祐さんが広めたとされるエリンギまでいろいろあります。
色々ありすぎて、色々買い過ぎて、色々食べ過ぎてしまう。
ということでキノコを食べ過ぎた時に起こるとされる
下痢やおならについて、気持ち悪くて吐き気がするときの対応や
腎臓に与える影響、腹痛についての考察や
その他の体への害や適量について調べてみました。
キノコを食べ過ぎた時の下痢や吐き気と腎臓への影響やその他の害に適量を調べてみた
キノコの食べ過ぎで気持ち悪い・吐き気がする場合の対処法
キノコの食べ過ぎで気持ちが悪くなったり吐き気がする場合、
山でとってきたキノコで、気持ち悪さや吐き気がでたのであれば
すぐに医療機関を受診しましょう。
毒キノコによる食中毒の可能性があるからです。
毒キノコの対処法は、専門家でも見分けがつかない場合もありますので
食用のきのこか毒キノコかどうかわからない場合は食べないことです。
万が一食べてしまった場合は残ったキノコを持って医療機関を受診しましょう。
市販のキノコを食べて気持ちが悪くなり
吐き気がする場合、原因はキノコに含まれる不溶性食物繊維です。
適量の食物繊維であれば、胃腸を活性化してくれますが
多くなり過ぎると消化が間に合わなくなり胃腸がうまく機能せずに
吐き気を催す原因になります。
この場合は胃腸薬を使用し様子を見て、
それでも症状が良くならない場合は医療機関を受診しましょう。
またキノコ類に含まれるシアンという成分により
吐き気がすることがあります。
シアンは青酸化合物ですので毒性があり
その中毒症状により気持ち悪くなったり
吐き気がしたりします。
マイタケやエリンギにシアンが微量に含まれています。
対処法としてはマイタケやエリンギは
よく加熱して食べ過ぎないことが対処法になります。
万が一症状が出た場合は水分補給をして体を安静にします。
症状が良くならない場合は医療機関を受診しましょう。
キノコを食べ過ぎて下痢や沢山おならが出る場合の対処
栄養満点のキノコも食べ過ぎると下痢になったり
おならがたくさん出たりすることがあります。
原因はキノコに含まれる不溶性食物繊維です。
腸内に大量の食物繊維が存在することによって
腸内活動が活性化し下痢をしてしまいます。
また逆に腸内の不溶性食物繊維が
周りの水分を吸収してしまい便秘になることがあります。
この場合、臭いのあるおならがたくさん出ることになります。
どちらにしても食べ過ぎが原因です。体質として便秘になりやすい人は
水分摂取についても気を付けましょう。
キノコの適量は?
キノコの適量を確認してみました。
食物繊維の総量で考えてみると20歳以上の必要量は20グラムほどで
平均摂取量が16グラムほどなのでそれを補う量として3~4グラム摂取する量とすると
以下の通りになります。
- ぶなしめじ:約160グラム
- まいたけ:約140グラム
- えのきたけ:約130グラム
- しいたけ:約100グラム
野菜の摂取量として考えると、成人に必要な野菜の摂取量が
350グラムということでほかの野菜との栄養バランスを考えて
きのこ類の1日の摂取量は50~100グラム位がいいでしょう。
残りは他の野菜から栄養のバランスを考えて摂取しましょう。
先にお伝えした通り体質でキノコ類が吸収しづらいこともありますので
自分の体と相談しながら食べることが必要です。
キノコ食べ過ぎによる腎臓への影響
キノコを食べ過ぎると腎臓に悪くなるという話があるようですが
これはスギヒラダケというキノコを腎臓機能が低下した人が食べて
急性脳症という病気が発症したということがあって広まったようです。
平成16年以前、スギヒラダケは食用とされていましたが
上記の事象以降、腎臓機能に問題がなくても急性脳症が発症することがあり
農林水産省もスギヒラタケを食べないようにと警告しています。
ちなみにスーパーなので見かけるヒラタケとスギヒラタケは別のものです。
ヒラタケは食べ過ぎなければ美味しくいただけます。
また、キノコ類は栄養が多いので塩分量に注意して料理すれば
腎臓病の方でも美味しくいただけます。
キノコを食べすぎて腹痛がする場合の対処
キノコを食べ過ぎて腹痛が起こる原因は、先にお伝えした不溶性食物繊維以外に
体質的な問題があることがあります。
キノコ類に含まれる糖質の一種であるポリオールが吸収しにくい体質の場合に
腹痛が起きることがあります。
ポリオールを含む、吸収しにくい糖質群をFODMAPと総称されます。
以下のFODMAPは糖質の頭文字からつけられています。
- Fermentable:発酵性の糖質
- Oligosaccharides:オリゴ糖(フルクタン,ガラクトオリゴ糖)
- Disaccharides:二糖類(ラクトース)
- Monosaccharides:単糖類(フルクトース)
- And
- Polyols:ポリオール(ソルビトール,マンニトール,イソマルト,キシリトール,グリセロール)
腹痛を起こしやすいFODMAP食を高FODMAP食、
起こしにくいものを低FODMAP食といいます。
キノコ類はポリオールを多く含むので高FODMAP食になります。
キノコ類を食べて不調が出る場合の対処法としては
自分の体と相談して適切な量を食べることです。
また、FODMAPは過敏性腸症候群(IBS)という病気とも関連します。
気になる場合はかかりつけの内科に相談しましょう。
キノコを食べ過ぎると太るの?ダイエット効果は?
キノコ類は先にお伝えした通り食物繊維を豊富に含んでいます。
適量を食べれば整腸効果がありお通じも良くなりダイエット効果が期待できます。
また低カロリーのためその観点からもダイエットに向いています。
以下、日本食品標準成分表で調べたキノコ類のカロリーです。
100グラムあたりになります。
- 生シイタケ(原木栽培):34キロカロリー
- エノキタケ:34キロカロリー
- 本シメジ:21キロカロリー
- エリンギ:31キロカロリー
- マイタケ:22キロカロリー
- マッシュルーム:15キロカロリー
- マツタケ:32キロカロリー
豊富な食物繊維と低カロリーなので糖質、炭水化物の置き換えで
食べ過ぎを防ぐことでダイエット効果が期待できます。
他にもキノコにはグアニル酸という、うま味成分が多くふくまれているので
塩分の摂り過ぎをへらし、むくみを防ぐこともできます。
またエノキタケにはキノコキトサンとビタミン。
シイタケにはコレステロールを下げるというエリタデニン、
エリンギには豊富な食物繊維などキノコごとに特徴があるので
沢山の種類のキノコを食べましょう。
キノコのダイエット効果を理解したら
後はスポーツと毎日のレシピのコントロールで
正しいダイエットをパーソナルトレーナーとはじめましょう。
キノコを食べ過ぎるとおきる害は?
キノコ類を食べ過ぎて起こる体調不良をお伝えしてきましたが
その他に発生しうるものとしてはシイタケ皮膚炎というものがあります。
加熱が十分でないシイタケを食べることや
干しシイタケの戻し汁を飲用することで
発症するアレルギー症状のようです。
症状としてはシイタケを食べてから1~5日以内に
ひっかいた傷のような発赤が体中にでます。
異常を感じたら直ちにかかりつけの皮膚科を受診しましょう。
他にはマッシュルームに含まれるアガリチンという成分が
発がん性があるとされています。
マッシュルームも加熱することでアガリチンを減らすことができます。
サラダにスライスした生のマッシュルームを乗せて食べることがありますが
安全を考慮すると加熱したものを食したほうが安全です。
後は食べ過ぎないことが対処法になります。
コメント