カレーライスの付け合わせやちょっとした酒のツマミに
利用されるらっきょうの甘酢漬け。
たまにしか食べないけど瓶で家にあり
行儀悪いですが、皮をむきながら食べて、
気が付くと一瓶空いていることがありました。
過ぎたるは及ばざるがごとしで体調が悪くなりました。
そこでらっきょうを食べすぎた場合に発生する
腹痛や頭痛、おならや吐き気の対処方法を調べました。
併せてらっきょうの栄養と効能と沖縄の島らっきょうについて調べました。
胃腸の健康を維持することで、
これから紹介する腹痛や吐き気の症状が穏やかになる可能性があります。
新しい習慣を始めませんか?
らっきょうを食べ過ぎた場合の対処と効能と島らっきょうについて
らっきょうを食べ過ぎて腹痛になった場合の対処
らっきょうを食べすぎて腹痛を起こす原因は
らっきょうの中に含まれている硫化アリルです。
硫化アリルはアリシンとも呼ばれています。
硫化アリル(アリシン)は胃や腸を刺激し
消化を促進させてくれる働きがあります。
ですがらっきょうを食べすぎると刺激が強すぎます、
とくに空腹時にらっきょうを食べすぎる胃の粘膜を傷つけてしまい
胃痛や腹痛に繋がる恐れがあります。
また硫化アリル(アリシン)には殺菌作用があるので
長らく、らっきょうを食べ続けると、
腸内作られるビタミンを生成する善玉菌まで殺してしまいます。
善玉菌が死んでしまうと便通が悪くなり、
下痢や便秘にも繋がります。
他にはらっきょうにはフルクタンという水溶性食物繊維が
含まれています。フルクタンには便秘解消の効果があります。
そのためらっきょうを食べ過ぎると便がゆるくなり
下痢を起こします。
腹痛を起こしてしまった場合は、安静にすることが大事です。
腹痛を起こさないようにするには、当たり前ですが食べ過ぎないことが大事です。
1日の摂取量の目安は4粒から5粒とされています。
他には胃腸に膜を作ってくれる乳製品やタンパク質と食べたり、
大根やリンゴのすりおろしたものと食べるのも腹痛の対処に効果があるとされています。
食品から胃腸を整えることも大切ですが、
それでも胃腸の調子が整わない場合は
新しい方法を試してみてはいかがでしょうか?
後、硫化アリル(アリシン)は熱に弱いので
加熱して食べるのも効果的です。
らっきょう食べ過ぎて吐き気を催し気持ち悪くなった場合の対処
腹痛のところでお伝えした通り、
らっきょうを食べ過ぎると胃腸に負担が多くなります。
硫化アリル(アリシン)が多くなると
胃液がたくさん出て胃壁を荒らして胃痛が起きてしまいます。
その結果、胃腸が弱ってしまい、胃液の逆流が起きて
喉に上がってきて吐き気の原因となることがあるようです。
胃液が原因の場合の対処法は食べ過ぎないことが重要です。
また頭痛のところでお伝えしたチラミンも吐き気の症状が
出ることがあります。
チラミンが原因の場合は体質によるところが多いので
食べるのを控えるしか対処法はないでしょう。
また、らっきょうのアレルギー反応によって吐き気が出る場合もあるようです。
自分のアレルギーを病院や診療所で確認してください。
アレルギーのあるものを食べると最悪の場合、
アナフィラキシーショックなどもあります。気を付けましょう。
らっきょう食べ過ぎて頭痛になった場合の対処
先にお伝えした通りらっきょうに含まれる硫化アリル(アリシン)は
催涙性でアンモニア臭がする化学物質が含まれます。
そのため鼻の粘膜、涙腺や神経が刺激されて頭痛が起こるとされています。
もう一つは、らっきょうに含まれるチラミンという物質が含まれていて
その物質も頭痛を起こすことがあるとされています。
らっきょうの食べ過ぎの頭痛の原因が、
硫化アリル(アリシン)の場合は食べ過ぎないように対応いたします。
原因がチラミンの場合は、体質の問題ですので
らっきょうを食べるのを控えましょう。
チラミンはらっきょう以外にチーズやチョコレートなどの食品にも
含まれているので片頭痛で悩んでいる方は注意して食べたほうがいいでしょう。
らっきょう食べ過ぎておならが出る場合の対処
先にお伝えした通りらっきょうにはフルクタンという
水溶性食物繊維がたくさん含まれています。
その水溶性食物繊維が胃では消化されず
腸まで運ばれて発酵し、そこで炭酸ガスやメタンガスを発生します。
またらっきょうの魅力であるシャキシャキした歯ごたえ、
この食感を楽しんで食べていると空気を一緒に体内に取り込んでしまうため
先ほどの腸内で発酵して発生したガスと混ざり合ってしまうためです。
ちなみにらっきょうの食べ過ぎでおならが臭くなる原因は
こちらも先にお伝えしている硫化アリル(アリシン)が原因です。
この硫化アリル(アリシン)が腸内で分解されるときに
アリルメチルスルフィドやアリルメルカプタンなどの
不快臭成分が生成されて悪臭を発生させてしまうためです。
特にアリルメチルスルフィドは代謝分解されにくく
長く体内に残ってしまい、口臭や体臭の原因になります。
おならに対する対処法ですが食べ過ぎないことしかないですね。
ほかに考えられるのはすぐに腸の中身を出してしまうことです。
介護のために便のにおいを抑えるために開発されたサプリを飲むのも効果的です。
介護は無理せず便利なものはどんどん利用していきたいです。
らっきょうの栄養と効能と効果的な食べ方
お伝えしてきた通り、らっきょうには色々な成分が含まれています。
正しい量を食べればらっきょうは栄養の宝庫です。
フルクタン
らっきょうに含まれる水溶性食物繊維のフルクタンには以下の効果があります。
- 血糖値上昇の抑制
- コレステロール値低下
- 糖質の消化吸収を抑える
- 腸内環境を整える
硫化アリル(アリシン)
らっきょうに含まれる硫化アリル(アリシン)には以下の効果があります。
ネギやニンニクにも含まれているので同様の効果があります。
- 消化吸収を活発化
- 血糖値低下
- 血液サラサラ
- 疲労回復・滋養強壮
- 免疫力上昇
- 血圧低下
パントテン酸
ビタミンB群の一つであるパントテン酸は
エネルギー代謝や、薬物の解毒に関わっています。
他には悪玉コレステロールの値を下げる効果や、
副腎皮質ホルモンを合成する作用があります。
副腎皮質ホルモンはストレスを緩和するはたらきがあるため、
パントテン酸はストレスが多い方におすすめの栄養素です。
ビタミンC
水溶性のビタミンであるビタミンCは抗酸化作用があり
ガンや老化の原因とされる活性酸素に対抗する作用があります。
またビタミンCはコラーゲンを生成する作用もあります。
美容を考えた場合、ビタミンCは欠かせません。
カリウム
カリウムは体内の塩分や水分を体外に排出してくれる作用があります。
その結果、血圧の上昇を穏やかにしてくれたり、
むくみを解消する作用が期待できます。
効果的な食べ方
上記でお伝えした栄養素を効率よく摂るには
生のらっきょうを食べることです。
その理由はアリシン、ビタミンCとカリウムは水に溶けやすいからです。
そういった理由から酢漬けのらっきょうを食べる場合は
酢には溶け出した水溶性の栄養がありますので、
酢も一緒に取ることがポイントになります。
島らっきょうについて
最後に島らっきょうの紹介です。
沖縄独自の野菜で島野菜とも言われています。
島らっきょうは通常のらっきょうよりは小さく、
香りが強くてピリ辛で食感がいいです。
収穫時期は2月から5月で暑くなる前に収穫され暑熱対策で食べられています。
島らっきょうの効能としては通常のらっきょうよりカロリーが低く
カリウムと鉄分が多いので、これらの栄養を摂りたい場合は
島らっきょうの選択検討してください。
ですがアリシンも含まれていますので食べすぎにも注意が必要です。
島らっきょうの食べ方としては生で味噌をつけて
ビールのあてにして食べたり、
刻んで鰹節をかけて食べたりするのがおすすめです。
その他に島らっきょうのレシピとしては
みそ汁の具にしたり、豚肉に巻いて焼いたりなどがあります。
硫化アリル(アリシン)を加熱して抑制できますし
豚肉のビタミンBで疲労回復効果も期待できます。
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