牛すじ好きですか?
牛すじの煮込みはお酒のおつまみに食べますし
コンビニのおでんの牛すじもおいしいです。
そんな美味しい牛すじを食べ過ぎて吐き気がしたりしたことはないですか?
今回は吐き気の原因を調べてみました。
他には牛すじのカロリーやダイエットへの影響、
牛すじが牛のどの部位か、栄養素やタンパク質と体への効果や
牛すじの煮込みの消化やプリン体など調べてみました。
牛すじを食べ過ぎて吐き気が!カロリーやダイエットは?どこの部位?栄養やタンパク質と効果は?煮込みの消化は悪い?プリン体は?調べてみた
牛すじを食べ過ぎると気持ち悪いし吐き気がする!原因は?
牛すじを食べ過ぎて吐き気がする原因ですが、
以下の3つが考えられます。
- 脂肪分の摂り過ぎ
- 肉を消化する酵素不足
- 細菌による食中毒
それぞれ説明します。
脂肪分の摂り過ぎ
牛すじは体の器官の名称でいうと腱または靭帯です。
腱は筋肉と骨をつなげるものです。
靭帯は骨と骨をつなぐものです。
腱、靭帯の成分はコラーゲンです。
そのため牛すじ自体には脂肪分はないのですが
腱の場合だと肉やその周りに付着した脂肪が一緒になって
売られている場合があります。
どちらも見た目が白く見ただけでは判断しにくいです。
きちんとした処理をして脂分を除けばいいのですが
処理ができていない場合、脂肪分を摂り過ぎて吐き気や気持ち悪さがでます。
牛肉の脂肪分は腸を刺激します、また分解吸収に
胆汁酸が必要なのですが、その胆汁酸も腸を刺激する作用があります。
対処法としては下処理で脂肪分を除くことです。
一般的には下茹でした後に一度冷まして脂肪分を固めて
取り除くのが簡単な方法です。
肉を消化する酵素不足
牛すじ肉を食べて吐き気がする原因として
胃腸の消化能力が減退していることが考えられます。
消化能力を補うためには肉の下ごしらえや付け合わせに
消化酵素を含む大根やパイナップルなどを利用するのが一般的です。
胃腸で作用する消化酵素ですが、その成分はタンパク質です。
消化能力が落ちている場合、タンパク質が体内に足りていないことも考えられます。
「このごろ胃腸が弱くなったから肉を控えている」、となると
肉からの得られるタンパク質が減り、他の食品からタンパク質を
補えていない場合、ますます胃腸の消化能力が落ちてしまいます。
先に述べた下ごしらえや付け合わせに工夫をして肉を摂取するか、
魚や植物性タンパク質をより摂取してタンパク質が不足しないような
食生活を心がけましょう。
細菌による食中毒
牛すじの場合、下処理でゆでるので考えにくいですが、
火を十分に通していない場合、牛すじ肉に付着した細菌によって
食中毒が起こり吐き気や腹痛という症状が発症します。
付着していると考えられる最近はカンピロバクターと
腸管出血性大腸菌です。
これらの菌は牛の腸内にいます。加工過程で肉や牛すじに付着する
可能性はゼロではありません。なので十分加熱して食べるようにしましょう。
生肉を扱った調理器具をそのまま使用しても細菌の影響をうけるので
調理器具にも注意しましょう。
牛すじカロリーはどのくらい?ダイエットの時は食べていいの?適量は?
牛すじのカロリーとダイエット中に食べても問題ないか調べてみました。
先にお伝えした通り牛すじの成分はコラーゲンなのでカロリーは低いです。
日本食品標準成分表によるとゆでた牛すじ100グラムに含まれる
カロリーは152キロカロリーで糖質は0グラム、脂質は4.9グラム、
タンパク質は28.3グラムです。
この数字だけ見ると高タンパクでダイエットの時に食べても問題ないように見えますが
牛すじと言えばやはり煮込みです。
煮込みの味付けを塩辛くした場合、水分を摂り過ぎてむくんでしまったり、
甘辛く煮つけた場合は砂糖を多めになり糖質が多くなってしまうので
ダイエットを意識している場合は調理方法に注意しましょう。
また低カロリーのため腹持ちが悪くて他の物を食べ過ぎてしまい
カロリーオーバーになる危険があります。
コラーゲンについて他に注意すべき点はコラーゲンを体内でアミノ酸に合成する場合は
ビタミンCが必要になります。
牛すじにはビタミンCは含まれていませんので調理でビタミンCを補うか
別の料理でビタミンCを摂取するようにすると効果的にコラーゲンを吸収できます。
ビタミンCの料理を食べ過ぎてカロリーオーバーなどの
本末転倒にならないようにしましょう。
ところで牛すじの1日の適量はどれくらいでしょうか?
牛すじの特徴であるタンパク質で考えてみました。
1日のタンパク質の必要量は50から60グラムとされています。
そこから計算すると200グラムが適量です。
バランスよく他の食品を摂ることを考えると
もう少し量を減らすことも考えましょう。
タンパク質は摂取しづらい成分ですが摂り過ぎると
内臓疲労や尿路結石のリスクを高くする危険性があるので
注意してください。
牛すじってどこの部位?
先にお伝えした通り牛すじは腱や靭帯であるとお伝えしてきました。
その中でどこの部位になるのか調べてみました。
肉や骨のあるところにはすじがあるので部位は様々でした。
主だったところをお伝えします。
アキレス腱
アキレス腱は人間にもある部位です。
牛のアキレス腱も脚の部分です。
アキレス腱はコラーゲンが豊富で肉の部分も少なく脂肪分も少ないので
煮込んでも出汁は出ないです。
調理法としては出汁を吸わせるおでんにむいています。
牛のアキレス腱は処理に時間がかかるため
一般的なスーパーマーケットには流通していません。
アキレス腱はペット用の餌にも利用されます。
赤身すじ
赤身すじは肉についているすじです。
トリミングされていないステーキの脂身の部分で
硬いところが赤身すじになります。
肉を加工のために引いた際に出るので
引きすじとも言われています。
一般的なスーパーマーケットで売られているのは赤身すじです。
赤身の部分もあり脂肪分多いので出汁がよくでます。
なので赤身すじはカレーに最適です。
メンブレン
ハラミ、サガリなどの内臓肉についているすじを
メンブレンと言います。
内臓についているすじなので歯ごたえがあります。
コンビニおでんの牛すじに利用されています。
鬼すじ
鬼すじは黄靭帯と言われている部位です。
名前の通り黄色い靭帯です。
先のお伝えしたすじは腱でしたが、
こちらは靭帯です。
靭帯は骨と骨をつなぐものなので腱よりも硬く
黄靭帯はその靭帯でも硬い靭帯になります。
硬いので一部のマニアが好んで食べるもので
一般には流通していません。
牛すじは栄養はあるの?タンパク質は?食べるとどんな効果?
牛すじはコラーゲンが含まれることはお伝えしましたが
他にはどのような成分が含まれているのか調べてみました。
食品標準成分表を見るとビタミンで含まれているのは以下の通りです。
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンB2
- ナイアシン
- ビタミンB12
- パントテン酸
同様にミネラル分は
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
ビタミン
ビタミンEは脂溶性ビタミンで細胞の酸化や老化防止の効果があります。
ビタミンKは脂溶性ビタミンで血を凝固させる作用と
骨にあるオステオカルシンというカルシウム結合タンパク質を
活性化しカルシウムの流出を防いで骨を丈夫にします。
コラーゲンの生成も促進します。
ビタミンB2は水溶性ビタミンで脂質の代謝をする際に利用され
皮膚や粘膜、髪と爪の細胞の再生を促します。
ナイアシンは水溶性のビタミンでビタミンB群の1種です。
作用としてはエネルギーを生成し糖や脂質、タンパク質、アルコールなどを
代謝を促しDNAの修復を助けます。
ビタミンB12は水溶性ビタミンでDNAの生成を助け、
巨赤芽球性貧血を防ぐ作用があります。
パントテン酸はビタミンB群の一種でクエン酸回路に利用される
酵素を生成する作用があります。
クエン酸回路は糖と脂質をミトコンドリアがエネルギーにする作用です。
ミネラル
ナトリウムとカリウムは体内の水分バランス調整や細胞外液の浸透圧の維持、
血液や体液の循環に関与します。
カルシウムは骨や歯の原料のほか、
筋肉の収縮や神経興奮を抑える作用があります。
マグネシウムは補酵素と呼ばれ他の酵素の活性化を助けます。
酵素はエネルギー生成や神経伝達に関与しています。
リンはカルシウムと共に骨を形成します。
鉄は不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こします。
鉄は体内でヘモグロビンになって酸素を運ぶ作用があります。
亜鉛はDNAの合成やタンパク質の合成の作用があります。
また胎児や乳児の発育や生命維持に重要さ作用をがあります。
銅は赤血球の形成と骨の形成を助ける作用があります。
牛すじ煮込みは消化に悪いの?プリン体は多い?
牛すじ煮込みが消化に悪いのか調べてみました。
牛すじ煮込みを作る前の牛すじの下処理で
脂肪分を取り除いておかないと脂肪分が多くなり
消化が悪くなることがあります。
また先にお伝えした肉を消化する酵素が不足している場合、
消化が悪くなることがあります。
他には牛すじ以外の食材が原因で消化がうまくいかない可能性もあります。
こんにゃくや根菜類の食物繊維がうまく消化できないケースです。
また牛すじ煮込みのプリン体の量ですが、
肉に含まれるプリン体も多く、
すね肉には100グラム当たり106ミリグラムのプリン体が含まれています。
内臓肉もプリン体が多いのでハラミもプリン体が多いとされています。
牛すじが付着している肉のプリン体が高いので
牛すじ煮込みのプリン体も高くなるかと思われますが
牛すじは下処理で茹でるので茹でることプリン体が溶け出して
減るので牛すじ煮込みはそこまで気にすることはないと考えます。
とはいえもちろん食べ過ぎは気を付けましょう。
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